念の為に説明しておくと、PASMOは関東圏の地下鉄、私鉄、バス会社が共同で運営している交通系ICカード。JRのSuicaなど全国の交通ICカードと相互利用ができるカードだ。
残高表示が見えちゃって
地下鉄に乗ろうと思ってPASMOを改札にかざすたびに思うのだけど、前を歩いている人の残高が見えてしまって何だか申し訳ない思いをする事がある。
朝のラッシュ時間帯だと、大勢の人が列をなして早足で改札を通っていく。
ピッ、ピッ、ピッ、と小気味よいリズムで通り過ぎていくのだけれど、音がしてわずかに遅れてカードの残高が自動改札の画面に表示される。
早足なので画面に残高が表示された時には、もうほとんど画面を通り過ぎるかどうかといったところまで進んでしまっている。自分の残高を見ようとする場合は、ちょっと斜め後ろを見るぐらいの感じになってしまう。
隊列を乱さないように間を詰めて通ろうとすると、ちょうどカードを自動改札にかざすタイミングで前を歩いている人のカード残高が自動改札の画面に見える状態になっている具合だ。
本当に稀なんだけれども、5桁入っている人がいて「おおーっ!」と感心したりする。
意外と多いのが3円とか7円とか、10円未満の端数の人だ。中高生に多いパターンだけれども、立派なスーツを着た人とか、おしゃんなツーピースを着たお姉さんとかだったりすると、なんだか申し訳ないものを見てしまったような気分になる。0円じゃないところがまたなんだか色々な想像を掻き立ててしまうのだ。
コンビニのお買い物は現金派なのかなぁ?とか、会社からもらった経費精算用PASMOで自分のSuicaは別にもってるのかなぁ?とか、いろいろ妄想が広がる。
777円とか1111円とかゾロ目が表示されていると、今日は何か良いことがありそうだ!とひとりごちたりする。
のぞき見をしているようでちょっぴり背徳感があるのだけれど、見えてしまうのだからしょうがない。
音程が違う改札
その他にも気になるのがピッの音程だ。
何台も並んでいる自動改札機のピッという音が、微妙に音程が違っている駅があって、気持ち悪い思いをすることがある。
たまたま同時に二つの改札機から、ピッという音がシンクロして鳴ったとき、音程が違っていると音がビビるのだ。音程がズレている音は、混ざらずに干渉しあってうねるように響く。音楽をやっていた人はみんな気づいていると思う。
あまりうまく説明できないんだけれども、一台だと「ピッ」という音なのに音程がずれた二台が同時になると「ビビリッ」という感じに聞こえてゾワゾワする。同じ音で鳴らすから、余計に音がうねる。
いっその事、ドミソとか、ソシレとか、和音になりそうな違う音を機械ごとに設定してみたらどうだろう。
違う音を鳴らせば、ほんの少しだけの音程のズレなら、かえって純正律にハマったりして気持ちいい響きになるかもしれない。
もしかしたら、偶然の産物の素敵な音楽が聞こえてくるかもしれない。
もっとも短調の響きになったりすると朝から滅入るので、それなら同じ音のほうがまだマシだろうか。
毎月の限度額
僕の場合、私鉄のクレジットカードを契約しPASMOに連携してオートチャージにしている。
とても便利だ。
改札を通るときに残高が設定額より少なくなっていると、予め設定していた金額がチャージされる。
普通に電車に乗っているだけなら残高不足になることは無いので、改札を通るときに足止め食らって後ろの人に追突されることもない。
ただし便利すぎて、コンビニのお買い物でもタクシーの精算もPASMOでしてしまう。
ファミレスとかファーストフードのようなチェーン店もPASMOが使えるので、お昼ご飯もPASMOで支払うと一日現金に触らない日もあるぐらいだ。
そのせいで、毎月の限度額の5万円にいつも25日ぐらいには到達してしまう。
5万円というと使いすぎに見みえるけれども「定期券を買っていないのでこんなもんです」といちおう言い訳をしておく。直行とか直帰とか接待があって通勤経路を外れることが月に数回有ると、通勤定期券は結果的に損なんです。
Suicaだと限度額がもう少しユルイらしいのだけれど、そのためにVIEWカード作るのも嫌なので諦めている。
PASMOの限度額も10万円ぐらいになってくれたら、お買い物も全てPASMOにするのにねぇ。
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