ここ数日、はてなブログからこのサイトへの引越し作業をしていた。
はてなブログの最初の記事は2013年2月になっているので、どうやら丸6年利用していたようだ。
先程、PROの解約ボタンを押してきたけれど、年払いにしていたので来年の2月初旬まではPROの機能が使える。結果的に7年間のお付き合いということになりそうだ。
引っ越しのきっかけ
なんとまぁ間抜けなことではあるのだけれど、引っ越しのきっかけは、はてなブログでサブブログを開設したことだった。
たまたまGoogleサーチコンソールやアドセンスの仕様が変更になるタイミングと重なったせいもあるのだろうけれど、新しく作ったサブブログについてGoogleのサービスを利用することがあまり上手にできなかったのだ。
サーチコンソールでサイトマップの送信がエラーになる
新しいサイトをサーチコンソールに登録し所有者の確認まではできるのだけれど、送信したサイトマップのステータスが何日も「取得できませんでした」のままで、いっかな「成功しました」にならない。
そこで、メインブログの方のサイトマップについても確認してみた。こちらのステータスは「成功しました」となっているものの、 有効なインデックスのすべてが「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」に分類されている。
はてなブログ、もしかしたらサイトマップの機能がちゃんと動いてないのかもしれない。もしくは、仕様変更によるアドセンス側の不具合かもしれない。
インデックスが激遅
さらにイライラとされられたのは、立ち上げたばかりのサブブログの記事が一週間以上もインデックスされない状態であったことだ。はてなのサブドメインとはいえ新しいドメインであることにはかわりないので、そこはじっと我慢して待つしかない。
以前の Fetch と同じ効果があると言われているURLの検査で、すべてのリンクを個別にリクエストかけては、朝晩それぞれGoogle検索で site: コマンドを使ってインデックス状況を確認していたのだが、まったく効果無し。
気になって、メインブログでつい最近書いた記事のインデックス状況を確認してみたところ、こちらも10日以上経っているのにカバレッジに出てこなかった。
アドセンスで長い審査中の後に「要確認」になってしまった
開設したサブブログについてアドセンスの申請をしたのだけれども、「審査中」が2週間続いた後に「要確認」状態となってしまった。
指摘は以下の2点。
- サイトは広告を表示できない状態です
- サイト上にコードが見つかりませんでした。 ・・・
- サイトの停止または利用不可
- お客様のサイトが停止しているか、利用できないことが判明いたしました。お申し込みの際に送信された URL にお間違えがないかご確認ください。 ・・・
アドセンスがちゃんと表示されているメインブログと同じ設定をしているので、おそらく設定ミスはしていない。
想像だが、Googleのクローラーが hatenaドメインに正しくアクセスできていないため、結果としてコードも見つからず、同時にサイトが利用できないと判断しているのではないだろうか。
最近のアドセンスの登録は、トップレベルドメインを登録してからサブドメインを登録しなければならない仕様になっている。このサイトで言えば、konekuri.com を登録してからでなければ、www.konekuri.comが登録できないのだ。
ところが、hatenablog.com ドメインについては、いきなりサブドメインでアドセンスに登録することができた。つまり、有名なBlogサービスのドメインについては、 Google側でトップレベルドメインの登録をしないでもよい設定にしてあるのだろう。
もしかしたら、この仕様にバグか何かがあるせいで、登録はできたもののクローラーが正しくURLを解析できていないのではないかと勘ぐっている
はてなに罪は無いかもしれないけれど、引っ越しを決断
歯がゆい状態から脱したい
何が原因かわからないけれど、サブブログを建ててからの数週間の間、いろいろと上手く行っていない。サービス利用者の立場としては、このようなトラブルに見舞われたときに、原因の追求も、 問題の切り分けさえも満足にすることはできない。とても歯がゆい状態だ。
一方で、自分自身でCMSを建てた場合であれば、多くのトラブルは自分の責任で、仮にインフラ側の問題であった場合でも少なくとも問題の切り分けまではでき、インフラ側の不具合の復旧を待つなどといった諦め方もできる。
いつかは、きっと引っ越しする
もしこのタイミングで引っ越しをしなくても、いつかきっと引っ越しする時がくるだろう。
向こう10年ぐらいは起こらなさそうだけれども、はてなブログのサービス内容が変更になったりサービス終了となる時が来るかもしれない。もしくは、その他の理由で否応なく引っ越しを余儀なくされる状態になるかもしれない。
第三者が提供しているサービスや仕組みを利用するということは、便利ではある一方で自分ではコントロールできない部分が多くなるということでもある。
もっとも、引っ越しをした場合では、古い記事などの資産継承やリダイレクト設定が面倒なので、とりあえず独自ドメインをはてなブログに設定して運用することも検討したけれども、よくよく見てみたら大した資産も無いし、まして今直面しているストレスの原因が解消するわけでもない。
そう考えると、ただ待っているだけの現在のイライラな状況と比べれば、引っ越しに伴う設定作業などで手を動かしていたほうがよほど楽しい。
個人サイトのCMSは、今なら迷わずWordPress
これまで、公私を通じいろいろな商用ブログサービスやCMSをいじってきた経験から言うと、引越し先の現時点での最良の選択肢は、この WordPress だ。
クラウドやレンタルサーバーなどのインフラに高スペックで低料金のプランが増えたことや、KUSANAGIなどの高速VMパッケージの登場で、たいした費用を負担すること無くサクサクと動く環境を手に入れられるようになったことが大きい。
小企業や個人運営のサイトでは、もう WordPress 以外の選択肢は考えなくてよいだろう。
はてなブログの方はしばらく残しておきます
はてなブログでは、足掛け6年でわずかに86記事しか書いていない。特に爆発的なアクセスを集めた記事も無い。それでも、なんとかGoogleアドセンスの収入でPROの費用ぐらいは軽く回収できていたので、実質無料な感じでダラダラと続けてきた。
今回の引越し作業にあたって、記事のタイトルだけ流して見てみたのだけれど、2つの理由があって古い記事のほとんどは、はてなブログに残したままにすることにした。
はてな記法で書いていた記事を簡単にリダイレクトできない
あまり時間も掛けたくなかったので真剣にしらべていないのだけれども、はてな記法でアップした記事の本文部分には、Javascriptを含めることができなかった。
初期の頃はMarkdownではなく、はてな記法を使って書いていた。よく覚えていないけれども、機能としてMarkdownが使えなかった時期があったのかもしれない。いずれにしろ、はてな記法で書いている記事がかなりの数あり、これらにリダイレクトを設定できないようなので、こちらの新サイトに持ってくるのを諦めた。
記事のエクスポートをすれば、こちらのサイトにもインポートできるのだけれども、はてなブログの方にリダイレクトを設定できなければ、重複テキストとしてGoogleからペナルティをくらう恐れがある。
はてなブログ形式のスラッグに引きずられる
一方で、リダイレクト用のJavascriptをサイト全体に設置することもできるのだけれども、記事のスラッグがはてなブログのスラッグに縛られることになってしまい、今後の運用に支障がでてしまう。
この先、さらに別のCMSやサービスに移転するかもしれない。単にサーバー変更で別のワードプレスに移転することもあるだろうし、他でやっているブログの記事を追加してくる可能性もある。また、そういったことに合わせてドメイン名を変えたりするかもしれない。
そこで、今回このサイトのスラッグは、ドメイン名/記事ID/ というほぼデフォルトに近いかなりシンプルな形式にしようと決めた。
このブログは別にアフィリエイトを積極的にやるわけでもないし、アクセスがたくさん欲しいサイトでもないので、スラッグに記事の内容をわざわざ埋め込むことをしない。正直なところスラッグを考える時間がだるい。
このようにシンプルなスラッグの形式であれば、Redirect を htaccess などに一括して定義できるので楽だ。
はてなブログの記事は、しばらくそのままにしておきます
というわけで、今回の引っ越しではてなブログにリダイレクトを設定し移転させた記事は、サブブログの7記事全部とメインブログの4記事のみだ。移転した記事は、はてなブログの方ではJavascriptによるリダイレクトのみが本文に設置され、記事本体は削除してある。
それ以外の記事については、いまのところ、無料プランに戻ったあともそのまま放置しておこうかと思っている。
はてなブログはWordPressと違い、サーバーやドメインを用意する必要もないしメンテの必要もないので、気楽に運営できて良いと今でも思っている。
もし、はてな村の方々との積極的なお付き合いなどがあったりしたらもうちょっと色々調べたり運営に問い合わせをして残る方法を考えたかもしれない。
しかし、このブログ自体がもともと匿名を前提としてどうでも良いことばかりを書き連ねているものだったし、アドセンスの収入にしても数万円程度で仮に失っても良い程度のものだったので、今回のこのような勢いに任せた決断となった。
長い年月にわたり便利に使わさせていただいたことについて、はてなブログには感謝している。
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